歯の部分の名前を呼び方
歯の方向
例えば虫歯が歯のどこに出来たのか伝える際に必要なのが、歯の方向です。ここでは患者が歯科医に対して示す表現で説明していきます。
方 向 名 称 説明の際の呼び方
正中から遠方 遠心(えんしん) (おく)
正中に近い方 近心(きんしん) 手前(てまえ)
頬側 頬側(きょうそく) 外側または頬側(ほほがわ)
舌側 舌側(ぜっそく)
口蓋側
(こうがいそく)
裏側(うらがわ
左右の門歯(中切歯)の間を正中といい、歯列や歯の正中に近い方を手前、正中から遠い方をといいます。
また、頬側を
外側とし、舌側を裏側とします。 個々の歯の各面を表す際にはそれぞれ
   
近心面=手前脇(面)遠心面=奥脇(面)頬側面=外(側)舌側面=裏(側)とします。
また、噛む面は咬合面(こうごうめん)といいます。
歯の部分の名前
歯は顎の骨の歯槽骨(しそうこつ)と呼ばれる部分にあります。
歯は歯槽骨の歯槽窩(しそう-か)という部分に歯根膜(しこんまく)という繊維 組織で固定されています。
歯根膜の役割は消防のはしご乗りのトビ口に似て、歯を支え、
 噛む時の衝撃を和らげています。
歯の本体は象牙質(ぞうげしつ)で出来ており、主に
 歯肉より上に出ている部分は
エナメル質で覆われ、
 歯槽骨に埋まっている部分は
セメント質で覆われています。
象牙質の中には歯髄(しずい)があります。
俗に神経と呼んでいますが、歯髄は神経や血管などの総称です。
一般では神経でイイと思います。
歯冠

前歯

上・小臼歯

下・小臼歯

上・大臼歯

上・大臼歯
歯冠は、前歯は雪かきスコップのような形をしており、犬歯は円錐形をしています。
前歯のうち、切歯の先端は切縁(せつえん)と呼び、犬歯は切端(せったん)といいます。
が、一般には両方とも(さき)で伝わります。
臼歯の咬合面にある山は咬頭(こうとう)といいます。
上顎では、小臼歯では頬側と口蓋側に各1つずつ、大臼歯では2つずつあります。
下顎では、小臼歯は舌側は小さく2つに別れ、大臼歯では頬側3つ、舌側2つです。
臼歯の咬合面にある溝は裂溝(れっこう)といいます。 一般的には溝で通じるでしょう。
歯と歯肉の境あたり、エナメル質とセメント質の境辺りはやゝ狭窄しており、
 ここを
歯頚部(しけいぶ)とよびます。
一般的には歯肉との境とか歯の首の部分といえば通じます。
歯の根
歯の根は前歯と下顎の小臼歯はほとんど1本です。
上顎の小臼歯は1〜2本あります。が、外見上1本でも、歯髄で2本に分かれている場合が多くみられます。
下顎大臼歯は外見上は基本的に近遠心的に2本に分かれています。が、希にどちらかが2本にわかれて3本になっている事があります。更に歯髄は各々の根に1本ずつありますが、現在ではかなりの確率で近心または遠心根が2本に分かれており、希に両方とも2本ずつある場合があります。
上顎大臼歯は頬側に2本、口蓋側に1本の根があり、歯髄は各々に1本ずつあります。
これらをまとめると以下の表になります。
歯の種類 外見の根の数 歯髄の本数
上下顎の前歯(門歯〜犬歯) 1本(例外はまずない) 1本(例外はまずない)
上顎小臼歯 1〜2本(頬・口蓋側に分かれる) 2〜1本
下顎小臼歯 1本(例外はまずない) 1本(例外はまずない)
上顎大臼歯 2〜3本(基本は近遠心に分かれる。極希に4本) 2〜4本(多くは3本、希に4本)
下顎大臼歯 3本(頬側2本、口蓋側1本) 3本(それぞれの根に1本ずつ)
なお、親知らずは基本的に同じ顎の大臼歯と同じですが、変形の率が非常に高いので、一概に言えません。

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